イカリブログ

碇太助が日々思う事や気付いたことを記事にするブログです。社会問題・衣食住・子育て・人間関係・いじめ等を取り扱います

碇太助の日々思うがままブログ

外国人の子供に対するいじめが意味しているもの


分かりやすいスケープゴート

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日本に住む外国人の子供が学校で苛烈ないじめにあっているという記事が出始めた。私としてはやはりあったか、やっと記事になったかという感想だった。日本人と顔立ちや目や常識が違うハーフの子や外国から呼び寄せられた子供が日本の学校でいじめられるというケースは容易に想像がつくだろう。実はそういう外国人の子供が集中的にいじめられることでスケープゴートになっているのではないかという例をいくつか見ていたからだ。

外国人の子供が増えた経緯とは

外国人の子供が公立の学校に通う例は最近とても増えている。日本に来る労働者の全員が家族帯同がない技能実習生や特定技能2号での入国ではない。ハイクラスな技術をもつ外国人は多国籍企業の転勤で家族帯同で日本にやってくる。日本人と結婚して移住される夫婦もいる。また、フィリピンパブの従業員など技能実習生の制度ができる以前の不法入国の人が日本人の伴侶を持ち滞在が許可される例は数多くある。それを使った不法すれすれの永住権獲得や、それで子供を呼び寄せるということも昔は横行していた。

変化は下流から

ちょっと柄のわるい地域というものがある。そういう地域の学校はいじめも横行していると想像することだろう。だが「ああ、この子はこれまでの経験からいじめのターゲットになるかもな」という子が実際はいじめ被害を免れているケースが増えてきているのだ。そのかわりに同じ地域のコミュニティで、ハーフや外国人の子供がイジメのターゲットになって学校にいけなくなったという話しを聞くようになったのだ。そういう地域は弱肉強食の世界で、そのいじめの内容の酷さを考えると可哀相でしょうがない。

これは後に日本人の身にふりかかる

人間は他人種に対して残酷になりやすい動物だということは歴史が証明している。人種差別は程度の低い人間がするものだというのは大人のマナーである(最近各国で崩れてきているが)。子供は大人よりも本能に忠実で原始的だ。
私が懸念するひとつは、そのような差別を行う子供が成長したとき日本がどういう社会になってしまうかだ。ていのいいスケープゴートをいじめてきてネオナチのような思考と化した若者と暮らせるかという話しである。
そしてもうひとつは、日本人で外国にでなければいけなくなったときに自分達の子供がどうなるかだ。少子高齢化で日本でモノが売れないから海外転勤もおおくなってきた。AIの発達や日本の景気が悪くなったときに、日本人も出稼ぎのような形を取らざるを得なくなる可能性もある。
このケースは決して他人事ではないのだ。