イカリブログ

碇太助が日々思う事や気付いたことを記事にするブログです。社会問題・衣食住・子育て・人間関係・いじめ等を取り扱います

碇太助の日々思うがままブログ

NGT暴行問題の結末と日本社会の変化

多数派、敗れる

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NGT48メンバーの山口真帆さんの暴行被害に関する被害者と運営とのすれ違いについて、被害者である山口真帆さんの脱 退という形で一応の決着に至った。
この件でアイドルグループ全体のイメージ低下とスポンサー離れという所までいったのは、これまでにはあまり見られない 例なのではないだろうか?
本件は利害関係者である「運営・メンバー・(山口真帆さん以外の)ファン」 VS 「当人のファン」という形ではなかっ たのが大きい。グループのファンの間でも疑問があったのは勿論、かなり被害者に対して世間が同情的であり、それが利害 関係者内だけの多数派による利益優先を許さなかったという点が非常に評価されるところだと感じている。

日本の問題に酷似していた

このブログでなんども書いている通り、日本の社会は「倫理や正義」よりも基本的に利害関係者の間だけの多数派がど れだけ被害を蒙らないかという「多数派の利益」が問題解決の論点になってしまっている。
芸能界は勿論、いじめの問題が解決されないのは「学校教師関係者+複数の加害者+普通の生徒」VS「被害者」という形だ から解決の糸口が全く見えない。会社のパワハラも、部活のパワハラも、子育てのしにくさや不寛容社会といわれる公共の 場の息苦しさも全く同じ構造である。

正しいことが正しいとされる社会を願って

この一連の事件の結末は日本的な「長いものに巻かれろ」社会に大きな風穴を開けたように感じられる。それだけ世間 が長いものに巻かれるのに嫌気がさしているということだろう。巻かれても結局助けてくれずに損する社会、格差社会がそ のように日本の価値観を変えていっている。
もちろん脱退した山口さんは事務所を変えることになりそうだという話だが、事務所と対立することによって干されてしま った芸能界の先人達のような例にならないことを願っているしそうあるべきである。