イカリブログ

碇太助が日々思う事や気付いたことを記事にするブログです。社会問題・衣食住・子育て・人間関係・いじめ等を取り扱います

碇太助の日々思うがままブログ

日本の不寛容が加速している一つの原因

住みにくさを感じさせる原因とは

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近年、日本で住みにくくなったなと「誰もが」感じていると思う。その原因の一つは善悪はともかくとしてスマホとイ ンターネットニュースによるものだと最近気付いた。

ニュースを見ていて気付いた事実

「無職の専業主婦の年金を下げる案がある」というニュースに反応した方は多く居るだろう。主婦を無職よばわりした ことに対する批判も多く、働く女性との対立関係にもっていってるのがいやらしいという意見もあった。数日前この件に興 味をもちその当時に色々と見ていた。

それは数日前の事なのだが、本日、とあるビジネス系ニュースサイトに掲載されている関連ニュースが表示されたので 拝見した。内容は主婦を扶養範囲内外に分けたりとやや働く人間寄りで書かれた記事であった。この話の主題とは異なるの で詳細はここに載せないが、それを見て私は一つの事実に気付いた。

それは「スマホで見るインターネットニュースやツイッターが良くも悪くも垣根を取り払ってしまっている」という現 状だ。

ニュースは「ターゲット層への」ガス抜き

ビジネス誌のターゲットは勿論働くサラリーマンや企業家である。そして報道する内容はそこをターゲットとしたもの となるのは当たり前の話だ。話の進め方も経済学や社会学や法律などを用いた「お金の流れ」がメインである。そこに人間 関係や家庭や生活の大切さというヒューマニズムにあふれた視点は入らない。

スポーツ誌ゴシップ誌にはそれぞれの客層があり、興味のない人間からしたらあきれる内容も真面目に書かれている 。

婦人誌には育児や家事に夫に参加してもらおうという内容や、ワンオペの不満が載っている。

TVは平日日中の主婦がみる番組と、夕方や日曜お昼の老人の方々を対象にした番組と、疲れて帰ってきた社会人のため の番組では「子育て施設の建設や子供の街中での行動」に関する意見がまったく違う。

すべてはメインの対象に合わせた、メインの対象に都合のいい記事ばかりだ。それが当たり前の戦略であり、それぞれ のターゲットがもつ不安のガス抜きの役目を果たしていた。

「ターゲット」という垣根が無くなったから不寛容を更に感じるようになった

だがインターネットのニュースサイトやツイッターなどはそのガス抜き記事をターゲット以外の層にも表示閲覧させる 仕組みだ。ターゲットというものがなく色々なサイトのニュースを集める。「無職の専業主婦」という表現に憤りを覚える 人にも、AIが「関連記事としてどうですか?」とビジネス誌の経済的視点からの記事を勧めてくる。見つけた誰かがツイッ ターなどSNSであげれば、更に拡散される。

そうやって、疲れて帰ってきたお父さんは家事を手伝ってくれないという批判の記事を見て鬱々とする。育児中のお母 さんは子供がうるさい邪魔だという(老人または独身向けの)TV番組のまとめ記事をみて更に社会に対して不安になる。

「ターゲット」という垣根が無くなったから不寛容を更に感じるようになったのだ

良い副作用も

でもこの現状は悪いことばかりではな

い。これまで接することがなかった「ターゲット外」の人がニュースを知り、「 外部からの」意見をSNSなどで述べることで社会問題として認識してもらえる機会も増えた。テーマパークでの不正規雇用 問題や芸能界のパワハラ事件や圧力、保育士をとりまく現状など、色んなことに「おかしいんじゃないか?」と声をあげて 世論が形成されるようにもなった。目にするものの変化は止められないので、良い面も活用しながら無駄に鬱々としなくな るように自分をコントロールできるようになりたい。